『どうせダンスなんか観ないんだろ!?』が面白すぎる

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舞踊評論家・乗越たかお氏の著書
『どうせダンスなんか観ないんだろ!?― 激録コンテンポラリー・ダンス』と、
『ダンス・バイブル ― コンテンポラリー・ダンス誕生の秘密を探る』
を合わせ読み中。

この人の文章、とにかく面白い。

“のべ20カ国以上をめぐり、ダンス界を挑発し続けるヤサぐれ舞踊評論家・乗越たかお。”
という紹介文になっていますが、挑発したりヤサぐれたりしてるように見せかけて、
実際この人のダンスへの愛情と情熱は、誰よりも深い。

言葉が正直で飾っていないぶん、ずばずば批評している部分もあるけど、
全体的には非常に温かく、ダンス史に詳しくない人にも相当分かりやすい解説。

どちらも舞台写真が満載で、すごいボリュームなのに全然飽きない。

『どうせ観ないんだろ?!』では主に、著者が世界中のダンス公演にこれでもかと
足を運び、実際に観たことだけを書いている、臨場感ありまくりのレポート。
ダンサーを取り巻く様々な現状・問題についても言及していて面白い。

『ダンス・バイブル』の方ではいきなり、「ダンスの歴史100年を10分で語る」
から始まり、今踊られているダンス「コンテンポラリーダンス」がいかにして
コンテンポラリーダンスになったのか??その歴史を紐解いています。

知らなかったことだらけで本当に面白い。これはダンスを踊らない人でも、
パフォーミングアーツに少しでも興味があれば、充分楽しめる内容だと思います。

終盤の「ダンスが育つ場を創るために」の章での乗越氏の言葉に、心底共感。

「オレはいま生きているリアル、生きるほかはないリアルを
真摯に見つめ、踊ろうというダンサーを、全力で支えていきたい。
なぜならそういうダンスによってオレが生かされているからである。

ダンサーが普通に家庭を持ち、子どもを育て、普通に暮らしながら
作品を創り続けられる社会ができるように。心の底から祈っている。」


本当にそう思う。ダンスは何も特別なものでもなく、高尚なものでもなく、
ただ生きること・普通の日常にすごく直結していて、だからこそもっと普通でいい。

もっと普通に扱われて、当たり前に受け止められていいと思う。

ところで、乗越氏の著作中でも紹介されていた、
天才舞踊家・振付家のピナ・バウシュが、2009年にこの世を去りました。

今最も観たい映画が、これ。

『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』で有名なヴィム・ヴェンダース監督が手掛けた
ピナ・バウシュの映画:原題PINA が日本で公開中です。
(邦題『Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』)



シンガポールでは一足早く、昨年9月の国際フィルムフェスティバルで上映されていたのですが、気づいたのが上映が終わったすぐあとで、泣く泣くチャンスを逃してしまいました。

またやらないかなぁ~。。


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